■天候:晴れ時々くもり
■アクセス:御殿場駅からバス
■コース
須走口五合目3:00発 → 新六合目4:07着 → 七合目 大陽館5:25着(30分休憩) → 八合目7:07着 → 本八合目7:36着 → 須走口山頂9:18着(休憩20分) → 剣ヶ峰10:37→ 須走口山頂11:34発 → 須走口砂払五合目14:16着 → 須走口五合目14:36着
※GPS記録するのが少し遅れたので、須走口五合目から少し登った所がスタート地点になってしまった。終了するのも少し遅れた。
須走口五合目
午前2時過ぎに起床。宿でお願いしていたおむすびを受け取って午前3時に出発しました。同じ部屋の2~3グループもほぼ同じ時間に起床して準備をしてましたが、僕はひと足先に出発。天気予報では22日だけ曇りマークが多く心配していたのですが、空にはたくさんの星が出てたのでひと安心。そういえば、出発の少し前に宿の外で一服している時に、目の前を外国人グループがマウンテンバイクを押して通り過ぎて行ったのはびっくりしました。(後でたぶんこのグループを追い抜いた)
午前3時いよいよ出発。外はまだ真っ暗なのでヘッドライトをして登りました。ちなみに夜間登山は今回初めてで、もちろん道も知らないので、正直ちょっと不安だったのですが、ヘッドライト(BDコズモ)がめちゃ明るいので一気に不安は消えました。MAXだと明るすぎで、光量をかなり抑えて登りました。
新六合目
登り始めて1時間ほどは誰も見かけませんでした。あまりペースを上げずゆっくりと登ることを意識してました。新六合目(2420m)の手前で、後ろから僕よりちょっと若そうな兄さんが登って来て少し話をしました。愛知から来て車で仮眠をしていたとのこと。新六合目で僕はひと休憩したのでここで別れました。
後ろを振り返って下を見おろすと、この地点で自分の下に雲があり、街の灯りもちらちら輝いて、とても綺麗な眺めでした。
このあたりまで来ると、マウンテンバイクを押しながら登る外国人をちらほら見かけるようになりました。チャリを押して登るのはちょっとツラそうでした。みなさんやたらと道をゆずってくれました。
空がだんだんと明るくなってきたので、ご来光は今か今かと何度も後ろを振り返りながら登ってました。宿のご主人からはおよそ5時ぐらいと聞いてたのですが、5時を過ぎても陽は昇ってきませんでした。
七合目(ご来光)
そうこうするうちに、須走口七合目 大陽館(2920m)に到着すると、近くにいたおばさんが「そろそろご来光のようですよ」と教えてくれたので、ここで待つことに。大陽館からもぞろそろ人が出てきてました。女の子が多かった気がします。
ここまでの道のりは、こないだセールで買ったメリノ2ライトウェイトクルー1枚で登ってたのですが、止まってザックを下ろすと汗で濡れた背中が寒いので雨具の上を着てご来光を待ちました。(登りだすと暑いので、また雨具を脱いで一枚に)。正直もっと寒いと思ってたのですが、そうでもありませんでした。
ついにご来光が。雲の中から太陽が見えだしたのは5時25分頃でした。ご来光を眺めた後、近くにいた人と少しお話をしてから登りはじめました。
八合目・本八合目
酸素が薄いせいか、八合目(3270m)あたりからだんだんペースが落ちてきました。たしか、このあたりから少し頭も痛くなってきたような気がします。あと、下山してくる人の砂埃がちょっとするのでマスクも付けました。ただ、マスクを付けると息がしにくいので、付けたり外したりしながら。
本八合目(3370m)あたりからはさらにペースが落ちて、立ち止まる回数が増えました。周りのみなさんもかなりしんどそうで、ハイペースで登っていく人は見かけなかった気がします。このなんとも言えないしんどさは初体験でした。
須走コース山頂
登りはじめて約6時間20分で須走コース山頂到着。「富士山頂上浅間大社奧宮」という石碑がたってました。ここで3710mのようです。山頂付近は記念撮影で混雑してたので、写真を2、3枚撮ってから、少し奥の神社らしき所に座り込みました。この辺にはたくさん人が休憩していて、しんどそうに横になっている人、ほとんど寝ているように見える人、お湯を湧かしてラーメンを食べてる人など様々でした。
ひと休憩をしてから、山頂付近をぶらぶらしていると、七合目からほぼ同じペースで登っていた方も到着。「今回こそ剣ヶ峰まで登りたい」とおっしゃってたのですが「頭痛がひどく吐き気もするので、少し休憩して下山します」とのことで、ここで別れました。ぼくも少し頭は痛むし、あまり余裕はなかったのですが、とりあえず剣ヶ峰へ向かいました。
お鉢巡り〜剣ヶ峰
恥ずかしい話、剣ヶ峰のことも、お鉢巡りのこともほとんど調べてなくて、山頂から少し歩けば剣ヶ峰に到着すると思ってました。。。須走口山頂から火口を挟んで反対側に剣ヶ峰が見えるのですが(上段左の写真)、ちょっと遠いのでテンションが下がりました。。。これといった理由もなく、なんとなく反時計周りで剣ヶ峰へ向かうことにしました。御殿場駅の観光案内所でもらった地図では片道50分となってました。
剣ヶ峰までの道のりもなかなかペースは上がりませんでした。さっきまでいた山頂付近に比べると歩く人の数も少なかったです。ただ、火口の中を歩くのは初体験で楽しかったです。特に、剣ヶ峰に着く手前の景色がもの凄く良かったです(下段右の写真)。下の方で雲がもくもくと流れてました。
歩くこと40分ほどで剣ヶ峰到着。「日本最高峰富士山剣ヶ峰3776m」という石碑と二等三角点がありました。ここが日本で一番高い地点かと思うとちょっと感動でした。ここも混雑していたので(外国人をよく見かけた)、数枚写真を撮ってから来た道を歩いて須走口山頂へ戻りました。なので、お鉢巡りは半分(半円)しか歩いてません。どうせなら一周して戻れば良かったと後で後悔しました。。。
下山
下山も途中からはかなり疲れました。下りのルートはほとんど砂の道です。前に人が歩いてると砂埃がするので、マスクは装着してました。(サングラスもあった方が良さそうですね)ただ、せっかくこの日のために新しく購入したmacpacのゲイターは装着するのが面倒で使いませんでした。思ってたより靴の中に砂は入らず、休憩した時に一度靴を脱いで砂を出しただけ。
ザックカバーをしてる人がちらほらいましたが、これも面倒なのでしませんでした。あと、上りではほとんどずっと5dmk2をぶら下げていたのですが(このせいで首・肩がこったかも)、下りはザックにしまいました。途中、水筒のポカリが残り少なくなってかなり焦りましたが、大陽館が営業してたので助かりました。たしかポカリを購入。
七合目からの砂走りでは、後ろから走って下りて来たトレランスタイルのおじさんに追い抜かれました。あっと言う間に視界から消えていきました。半袖反パンに運動靴でザックも背負ってなかったような気がします。しばらくして、もう一度似たような人に追い抜かれました。途中からぼくも真似をして走って下りることにしました。ちょっと膝にきますが、とぼとぼ歩くより圧倒的に早く下れるので、とても爽快でした。ただ、頭も肩も重い感じがとれなくて、体も疲れていたので、走って下りては休憩の繰り返しでした。
そういえば、下りの途中にどんどん雲が出てきたかと思うと、そのうち少し霧も出てきて、急に天気が曇りになった時はちょっと焦りました。あと、吉田ルートへ下りる人が多く、須走口五合目へ下山する人は少なめでした。
たいぶ下りてきて、須走口砂払五合目2300mの手前あたりまで来ると、いつの間にか頭の痛みがましになってきました。須走口砂払五合目まで下りてくると、五合目まであとひと息です。
須走口山頂から歩くこと約3時間でスタート地点の山荘 菊屋に到着。バスの出発まで時間があったので、ベンチでソフトクリームを食べたり、コーヒーを飲んだりして時間を潰しました。バスはほぼ満員でした。御殿場駅に着いてからは、駅から徒歩10分ほどの人参湯という銭湯で汗を流してから、新幹線で大阪へ戻りました。
富士山に登るのは今回が初めてでしたが、正直ここまでしんどいとは思ってませんでした。当初は8月末に御殿場ルートで登る予定だったのですが、須走ルートにしておいて良かったと思いました。次回は別コースで登ってお鉢巡りをきちんと一周したいと思います。
余談:洗濯の際に靴下や服に黒い小さな砂がいっぱいついてました。あと、日焼けで皮がむけてきたのは以外でした。あまり出番はないだろうと思いつつ念のため購入した「山と高原地図 31.富士山 御坂・愛鷹 2013」は、行きしなの新幹線でちらっと読んだだけでした。というのも、御殿場駅の観光案内所でもらった須走コースの地図(上段右写真)がかなり詳しかったのでこっちを使ってました。
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